Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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とらのきば

虎の牙/透明怪人

江戸川 乱歩

Lesen Sie 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 193.761 Zeichen · 388 Bildschirme

Aozora Bunko

空気男は、クツみがき少年を助けたのでも、わかるように、ときにはよいこともしますし、いたずらっぽいやつですが、なにも島田君のうちの庭へしのびこんで、スケート場でもないしばふで、スケートをやらなくてもよさそうなものです。これには、何か、わけがあるのではないでしょうか。もしかしたら、いつか島田君に正体を見られたのを知っていて、島田君を苦しめようとしているのではないでしょうか。

すると、そのつぎの日の夜ふけに、またしてもおそろしいことが、おこりました。

島田君は六畳の自分の部屋に、ひとりで寝るのですが、何かへんな音がしたような気がして、まよなかに、ふと目をひらきました。裏庭にめんして一間の窓があり、スリガラスの障子がしまっています。そとに木のこうしがついているので、雨戸はあけたままなのです。そのスリガラスに、庭の遠くにある電灯の光がさしているのですが、見ると、そこにボンヤリと黒い人の影が、うつっているではありませんか。

その人は、窓から少しはなれたところに立っているらしく、上半身がふつうの人間の倍ほどの大きさにうつっています。ふしぎなことに、その人は着物をきていないらしく、はだかの肉づきが、わかるのです。