Japanische Klassiker mit Furigana
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 193.761 Zeichen · 388 Bildschirme
赤い道化師
きみはもうすぐに、すがたがなくなってしまうのだよ。空気のように透明になってしまうのだよ。空気探偵、透明探偵、ワハハハ……、明智大先生も、こうなっては、かたなしだねえ、ワハハ……。」
怪老人は、おかしくて、たまらないと言うように、きちがいめいた笑いを笑いつづけるのでした。
ああ、われらの名探偵は、ほんとうに怪老人に、まけたのでしょうか。老人の魔手にかかって、透明にされてしまう運命なのでしょうか。明智は、老人にいくら笑われても、へいぜんとして沈黙をまもっています。なんだか平気すぎるようではありませんか。いざというときになって、老人をうちまかす自信があるとでも言うのでしょうか。
われらの明智小五郎は、おくそこのしれない知恵をもっているはずです。わたしたちの、まったく気づかない、どえらい計略があるのかもしれません。アッと言うような、最後の切り札を用意しているのかもしれません。
赤い道化師
お話かわって、警視庁の捜査本部では、中村係長、黒川記者、小林少年などが、明智探偵がくるのを、いまかいまかと、まっていましたが、いつまでまっても、明智のすがたが、あらわれません。