Japanische Klassiker mit Furigana
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 193.761 Zeichen · 388 Bildschirme
おれのかくれがから、まるではんたいの方角まで、わざわざ電話をかけにやってきたのさ。それじゃ、鬼係長さん、あばよ。」
あいてはひとりで、しゃべって、そのまま電話をきってしまいました。言うまでもなく、れいの四角メガネの怪老人です。さすがの中村係長も、思うままにしゃべりまくられたかたちで、くやしそうにくちびるをかみながら、受話器をおきました。
いよいよ、文代さんがねらわれていることがわかったので、それから、文代さんをまもる方法について、相談がはじまりました。それには、小林少年がたえず文代さんのそばにつきそっていること、中村係長も黒川記者も、今夜は明智事務所にとまること、そのほか、本庁から三名のうでききの刑事を、電話で呼びよせ、家の中の見はりにつかせること、また警察に電話して、数名の巡査に、探偵事務所のまわりを、巡回させること、などをとりきめ、それぞれ電話をかけおわりました。
「おくさん、ごしんぱいなさることはありません。これだけ手配をすれば、まずだいじょうぶですよ。それにわれわれ三人はあなたのそばを、はなれないようにして、かならずおまもりします。」
係長が言いますと、きじょうな文代さんは、顔いろもかえないで、けなげにこたえました。