Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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とらのきば

虎の牙/透明怪人

江戸川 乱歩

Lesen Sie 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 193.761 Zeichen · 388 Bildschirme

Aozora Bunko

大奇術

黒川は透明怪人をほんとうらしく見せかけるために、四―五人の助手をつかっています。事件のあいだに、そういう助手の口からでた話がまじっていました。たとえば、大宝堂の店から首飾りがぬすまれたときには、あらかじめ黒川の助手を、大宝堂の店員として、すみこませてあり、その店員だけが店にいるときに、あの奇怪事がおこったのです。ですから、店員は、まことしやかに、つくり話をすればよかったのです。主人も支配人も、すっかりそれにだまされてしまいました。そして、黒川は、この助手のつくり話をデカデカと新聞に書いたというわけです。

もうひとつの例は、島田君のうちから、真珠塔がぬすみだされた夜、ひとりのルンペン青年が、庭のすみで、目に見えない人間が、ろう仮面をかぶり、洋服を着るところを見たと、まことしやかに話しましたが、あのルンペン青年も、黒川の助手だったのです。」

大奇術

明智がことばをきったとき、中村係長が、まちかまえていたように、声をかけました。

「だが、明智君、つくり話だけでは、すまないような出来事が、たくさんあったね。ぼくには、それが、どうしてもわからないのだが、まずこの事件のさいしょに、島田、木下の二少年が、古道具屋の店から尾行して行ったろう仮面の男だね。