Japanische Klassiker mit Furigana
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どうひょう
道標
宮本 百合子
Lesen Sie 道標 (どうひょう) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 846.457 Zeichen · 1672 Bildschirme
トラック、オートバイ、軽機関銃なんかは、どの位もっているか」
これには参るという風に頭をふった。
「フランスのファシスト団体は、そういう点では実に整備されているんだな」
体をかたくするような気持できいていた伸子は、しばらくすると、小さい声をたてて笑いだした。
「蜂谷さんたら――おかしい。フランスのファシズムを非難しながら、感歎しているみたいな云いかたをなさるんだもの」
「同感だね」
素子が、タバコにむせたようにしながら、しわっがれた声で云った。
「蜂谷さん、ミイラ取りがミイラになるってことがありますよ。そんなの御免だな」
「そういうわけじゃない。僕は、マルクシストたちが、ひとくちに反動だ、ファシストだって片づけるだけで、彼らの必死な実力を知ろうとしないのは間違っていると思うんだ。第一次大戦のあと、ファシズムがおこって来ているには、それだけの必然があるんだから、そこを分析する勇気がなければいくら『自由のフランス』でだって左翼は敗北するね」
「そりゃそうでしょう。しかし大戦後の必然ってことを云えば、ソヴェト同盟が生れた必然、世界に社会主義がたかまって来る必然が一方にある。