Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
どうひょう
道標
宮本 百合子
Lesen Sie 道標 (どうひょう) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 846.457 Zeichen · 1672 Bildschirme
少くともわたしたちはね、その二つのもののたたかいを、犬のかみ合いを見物しているようには見ていないんです」
「犬のかみ合いは、ひどい」
「だって、ただ、どっちがつよいか、どっちが勝つかなんていうところからだけ見ているなら、結局、闘犬見物みたいなもんですよ。――闘犬にだって、ひいきはあるでしょう、かたせたい側っていうものが……」
男の友人たちとの間で話が議論めいて来ると、ぐいぐいつっこんでゆくのは、いつも素子だった。伸子は、蜂谷のいうことのうちに感じとられる真実と、そこにまじって現れている彼の傍観的な立場とを、だまって考えあわせるのだった。
「さあ、そろそろ、ひっこみましょうか」
そう云って自分のかけていた椅子を部屋のなかへもちこむ素子に、つづいて椅子を運びながら蜂谷は、
「それにしても、あなたがたは、かわったもんだなあ」
と云った。素子は、そういう批評が不満足ではないらしく、その感情を、からかうような眼つきの中に示して、
「あなたはどうなんです」
蜂谷は、それに答えなかった。素子に案内されて、向いの部屋へ去るとき、
「あなたがたが、ロンドンから帰って来たらいっぺん是非サン・ドニへ行って見ましょう」