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Japanische Klassiker mit Furigana

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どうひょう

道標

宮本 百合子

Lesen Sie 道標 (どうひょう) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 846.457 Zeichen · 1672 Bildschirme

Aozora Bunko

「要するにプロレタリア・リアリズムを一歩押しすすめたもんじゃないですか」

と説明した。

「同じ階級的立場に立っても平板なリアリズムで片っぱしから現象を描いて行くんではなくって、階級の必然に向って摩擦しながらも積極的に発展的に動いてゆく、その動きの姿と方向で描こうというんではないですか」

しばらく沈黙して考えこんでいた素子は、

「そういうもんかな」

疑わしそうにつぶやいた。

「たとえば今夜の『装甲列車』ですがね。ああいうのが、自然だし、また現実でしょう? パルチザンの指導者が、農民自身の中から出て来るいきさつっていうものは――天下りの指揮者がないときに――だから、リアリズムがとことんまで徹底すれば、おのずから、あすこへ行く筈じゃないんですか。どだい、些末主義なんか、リアリズムじゃありませんよ」

秋山宇一は、質問者に応答しつけて来たもの馴れたこつで、

「今日のソヴェトでは、一つの推進的標語として、弁証法的方法、ということが云われていると理解していいんでしょうね」

それ以上の討論を、すらりとさけながら云った。

「大局では、もちろん、リアリズムを発展的に具体化しようとしているにほかならないでしょうがね」