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Japanische Klassiker mit Furigana

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どうひょう

道標

宮本 百合子

Lesen Sie 道標 (どうひょう) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 846.457 Zeichen · 1672 Bildschirme

Aozora Bunko

と云った。

アンテルナシオナールを引きはらうという計画は、多計代をよろこばせた。その話をきいて、小枝は、

「まあ! ほんと?」

輝く眼を見はって和一郎と顔を見合わせた。

「だから、和一郎さんも、その気になってうちさがしを手つだってくれなくちゃ駄目よ、ね」

単純に明るくそういう伸子に、

「うん」

和一郎は重く考えながら答えた。

「僕たちが、のりきになるのもよしあしなんだ。早く別になろうとして、珍しく御熱心だねなんてやられちゃ、やりきれないや」

「――そんな」

伸子は、こじれている和一郎の感情におどろいた。

「まさか!」

「ねえ、伸ちゃん」

多計代のいないところで、従姉としての伸子をよぶよびかたで、小枝は不安な身ごなしにあらわして云った。

「ほんとに、アンテルを引っこすとき、わたしたちだけ別になれるとお思いになる?」

「どうして? 別になれるような条件で見つけようとしているんじゃないの」

「もしそうできたら、どんなにいいでしょう」

和一郎は、やっぱり家さがしのために動かなかった。一箇所、これも泰造が教えられたアパルトマンがあって、そこへは多計代も一緒に見に行った。最新式の建築ということで、コルビュジエのガラスを多くつかった様式とアメリカのライト式をくみ合わせたような建てかただった。