Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控 鬼の面
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控 鬼の面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 130.082 Zeichen · 257 Bildschirme
と曾って平次が腹を立てたのは、この仲間のことだったのです。
わけてもその中の「黒雲五人男」は、残忍で婪欲で、狡猾で陰険で、手のつけようの無い兇賊団でしたが、二、三年前東海道を荒らし抜いて江戸に入り、それから引続き諸人の恐怖と迷惑の種子になって居たのでした。
手口はその時/\で違いますが、それは五人の兇賊が、盗賊の手柄争いをして、毎年首領の地位を争うものだとも言われ、その神出鬼没さと、無法残酷な手口に、南北両奉行、二十五騎の与力、百二十人の同心、ことごとく手を焼いて居たのです。
「その黒雲五人男の素性人別が、手に取るようにわかったのは大したことでしょう。もっとも訊けばその筈で、あの山之助の親を討って浜松を立退いた大友瀬左衛門の一味が、黒雲五人男だと聴いたら、どうです親分」
「フーム」
「黒雲五人男は、五人共遠州の者で、最初の首領は大友瀬左衛門で、これは浜松の御家中で、百石を食んだ立派な武士、取って四十五という、格服の良い青髯の浪人者、それから瀬左衛門と負けず劣らず、仲間で立てられて居るのは、早川水右衛門というこれも浪人者、年は五十五、六と言うから先ず泥棒には珍らしい年寄だ」