Japanische Klassiker mit Furigana
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あらくれ
あらくれ
徳田 秋声
Lesen Sie あらくれ von 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.451 Zeichen · 236 Bildschirme
八十五
「己たちが自分の仕事をするので、それも気に加んらしい」
「どうせそうだろうよ」お島は荒い調子で冷笑った。
「出ましょう出ましょう。言われなくたって、此方から出ようと思っていたところだ」
八十五
翌日朝夙くから、お島はぐずぐずしている小野田を急立てて家を捜しに出た。
「また何かお前が大将の気に障ることでも言ったんじゃないか」
小野田は昨夜も自分たちの寝室にしている茶の室で、二人きりになった時、そう言ってお島を詰ったのであったが、今朝もやっぱりそれを気にしていた。
「私があの人に何を言うもんですか」お島は顔をしかめて煩そうに応答をしていたが、出る先へ立って、細い話をして聞かす気にもなれなかった。
「それどころか、私はこの店のために随分働いてやっているじゃありませんか」
「でも何か言ったろう」
「煩いよ」お島は眉をぴりぴりさせて、「お前さんのように、私はあんなものにへっこらへっこらしてなんかいられやしないんだよ」
「だがそうは行かないよ。お前がその調子でやるから衝突するんだ」
「ふむ。私よりかお前さんの方が、余程間抜なんだ。だから川西なんかに莫迦にされるんです。もっとしっかりするが可いんだ」