Japanische Klassiker mit Furigana
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こじきものがたり
古事記物語
鈴木 三重吉
Lesen Sie 古事記物語 (こじきものがたり) von 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 96.723 Zeichen · 191 Bildschirme
それで皇后は、ちゃんとお策略をお立てになって、喪船を一そうお仕立てになり、お小さな天皇をその中へお乗せになりました。
そして天皇はもはやとくにお亡くなりになったとお言いふらしになり、そのお空骸をつれておかえりになるていにして、筑紫をお立ちになりました。
こちらは香坂、忍熊の二皇子は、それをお聞きになりますと、案のとおり、ご自分たちがあとを取ろうとおかかりになりました。それでまず第一番に皇后の軍勢を待ちうけて討ち亡ぼそうとおぼしめして、にわかに兵を集めて、摂津の斗賀野というところまでご進軍になりました。
皇子たちは、その野原でためしに猟をして、その獲物によって、さいさきを占ってみようとなさいました。
香坂皇子は、くぬぎの木に上って、その猟の有様を見ていらっしゃいました。すると、ふいにそこへ、手傷を負った大きないのししがあらわれて、そのくぬぎの木の根もとをどんどん掘りにかかりました。そしてまもなくすとんと掘り倒したと思いますと、いきなり香坂皇子に飛びかかって、がつがつ皇子を食べてしまいました。
しかし、弟さまの忍熊皇子は、そんな悪い前兆にもとんじゃくなしに、そのまま軍勢をおひきつれになり、海ばたまで押しかけて、待ちかまえていらっしゃいました。