Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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こじきものがたり

古事記物語

鈴木 三重吉

Lesen Sie 古事記物語 (こじきものがたり) von 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 96.723 Zeichen · 191 Bildschirme

Aozora Bunko

とおっしゃって、にわかにそこへ仮のお宮をおつくりになりました。そしてさかんなご宴会をお開きになって、そのお席で曾婆加里を大臣の位におつけになり、すべての役人たちに言いつけて礼拝をおさせになりました。

曾婆加里はこれでいよいよ思いがかなったと言って大得意になって喜びました。水歯別王は、

「それでは改めて、大臣のおまえと同じさかずきで飲み合おう」とおっしゃりながら、わざと人の顔よりも大きなさかずきへなみなみとおつがせになりました。そして、まずご自分で一口めしあがった後、曾婆加里におくだしになりました。曾婆加里はそれをいただいて、がぶがぶと飲みはじめました。

王は曾婆加里の目顔がそのさかずきで隠れるといっしょに、かねてむしろの下にかくしておおきになった剣を抜き放して、あッというまに曾婆加里の首を切り落としておしまいになりました。

それからあくる日そこをお立ちになり、大和の遠飛鳥という村までおいでになって、そこへまた一晩おとまりになったうえ、けがれ払いのお祈りをなすって、そのあくる日石上の神宮へおうかがいになりました。そしておおせつけのとおり、中津王を平らげてまいりましたとご奏上になりました。