Japanische Klassiker mit Furigana
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こじきものがたり
古事記物語
鈴木 三重吉
Lesen Sie 古事記物語 (こじきものがたり) von 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 96.723 Zeichen · 191 Bildschirme
二
とおっしゃって、それはそれはたいそうお嘆きになりました。そして、お涙のうちに、やっと、女神のおなきがらを、出雲の国と伯耆の国とのさかいにある比婆の山にお葬りになりました。
女神は、そこから、黄泉の国という、死んだ人の行くまっくらな国へたっておしまいになりました。
伊弉諾神は、そのあとで、さっそく十拳の剣という長い剣を引きぬいて、女神の災のもとになった火の神を、一うちに斬り殺してしまいになりました。
しかし、神のおくやしみは、そんなことではお癒えになるはずもありませんでした。神は、どうかしてもう一度、女神に会いたくおぼしめして、とうとうそのあとを追って、まっくらな黄泉の国までお出かけになりました。
二
女神はむろん、もうとっくに、黄泉の神の御殿に着いていらっしゃいました。
すると、そこへ、夫の神が、はるばるたずねておいでになったので、女神は急いで戸口へお出迎えになりました。
伊弉諾神は、まっくらな中から、女神をお呼びかけになって、
「いとしきわが妻の女神よ。おまえといっしょに作る国が、まだできあがらないでいる。どうぞもう一度帰ってくれ」とおっしゃいました。