Japanische Klassiker mit Furigana
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こじきものがたり
古事記物語
鈴木 三重吉
Lesen Sie 古事記物語 (こじきものがたり) von 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 96.723 Zeichen · 191 Bildschirme
四
わしのその娘はおまえのお嫁にくれてやる。わかったか」とおどなりになりました。
大国主神はおおせのとおりに、改めていただいた、大神の太刀と弓矢を持って、八十神たちを討ちにいらっしゃいました。そして、みんながちりぢりに逃げまわるのを追っかけて、そこいらじゅうの坂の下や川の中へ、切り倒し突き落として、とうとう一人ももらさず亡ぼしておしまいになりました。そして、国の神の頭になって、宇迦の山の下に御殿をおたてになり、須勢理媛と二人で楽しくおくらしになりました。
四
そのうちに例の八上媛は、大国主神をしたって、はるばるたずねて来ましたが、その大国主神には、もう須勢理媛というりっぱなお嫁さまができていたので、しおしおと、またおうちへ帰って行きました。
大国主神はそれからなお順々に四方を平らげて、だんだんと国を広げておゆきになりました。そうしているうちに、ある日、出雲の国の御大の崎という海ばたにいっていらっしゃいますと、はるか向こうの海の上から、一人の小さな小さな神が、お供の者たちといっしょに、どんどんこちらへ向かって船をこぎよせて来ました。その乗っている船は、ががいもという、小さな草の実で、着ている着物は、ひとりむしの皮を丸はぎにしたものでした。