Japanische Klassiker mit Furigana
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ゆうれいとう
幽霊塔
黒岩 涙香
Lesen Sie 幽霊塔 (ゆうれいとう) von 黒岩 涙香 (くろいわるいこう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 266.479 Zeichen · 532 Bildschirme
権田「アハハハ一身の命令権を私へ与えたのですか」秀子「ハイ夫が報酬でなくて何で有りましょう、私は何の様な場合でも貴方のお差し図を待つ積りで今夜なども――」権田「舞踏の相手を定めずにお待ち下さったと云うのですか、イヤ夫は有難いと謝せねば成りません、謝する事は謝しますが爾まで私の意を重んじて下さるのに、タッタ一つ肝腎の願いを聞き入れて下さらぬとは何故です、何も六かしい事ではなく、唯後に至って私の妻に成ると約束して下されば好いのです、其の約束をさえ得れば、貴女の身に火が降り掛って来ようとも必ず無難に助けて上げます。何の様な場合でも場合相応に手段を廻らせ、助かる道を開くのは私の得意です、云わずとも貴女は御存知の筈ですが、秀子さん、何で私の妻になる約束が出来ませんか」秀子は殆ど恨めしげに嘆息して「男と云う者は、何で愛だの妻だのと云う無理な事ばかり望むのでしょう、男と男と助け合う様に、又は女と女と助け合う様に、少しも愛などと云う約束なしに真の友達か兄妹の様に為って女を助ける事は出来ぬ者でしょうか」権田「夫は出来ぬとも限りませんが、貴女に向っては出来ぬ