Japanische Klassiker mit Furigana
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ゆうれいとう
幽霊塔
黒岩 涙香
Lesen Sie 幽霊塔 (ゆうれいとう) von 黒岩 涙香 (くろいわるいこう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 266.479 Zeichen · 532 Bildschirme
者はないのです、叔父は只管に貴女を昔失った妻の顔に似て居ると云い眼が眩んで居るのですもの」秀子「似て居ようが似て居まいが貴女から故障を云われる道はなく、爾して――」
お浦「イエ、有ります、顔などは何うでも好い、貴女の素性が――」秀子「私の素性を御存じも成さらずに、矢張り古山お酉と云う以前の此の家の奉公人だと仰有るのですか、猶篤と高輪田さんとやらに見究めて戴くがお宜しいでしょう」お浦「ハイ高輪田さんはお紺婆の殺される頃まで仲働きお酉や養女お夏などと一緒に此の家に居たのですが、不幸にして貴女を見破る事が出来なんだのです、けれど貴女の身に就いて、猶恐ろしい疑いを抱き、貴女の左の手を包んで居る其の異様な手袋を取りさえすれば必ず分ると云って居ます、ナニ高輪田さんより私が見究めて上げますよ」と云って、余の察する所では、出し抜けに秀子の左の手へ飛び附き、手首を捕えて其の手袋を引き抜こうとしたらしい、秀子「余り乱暴な事をなさる」お浦「ナニ乱暴も何も有りません」と云って、何だか組み打ちでも始めた様に、暫し床板を踏み鳴らす音が聞こえる、余はお浦の憎さに堪えぬ、起って行って叩き殺し度いほどにも思うが、身動きさえも叶わぬから如何ともする