Japanische Klassiker mit Furigana
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ゆうれいとう
幽霊塔
黒岩 涙香
Lesen Sie 幽霊塔 (ゆうれいとう) von 黒岩 涙香 (くろいわるいこう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 266.479 Zeichen · 532 Bildschirme
第三十七回 切口も見事だ
のは何であろう、読者も銘々に推量して見るも亦一興だろう、次回には分るのだから。
第三十七回 切口も見事だ
網に掛かって揚ったのは、余の双眼鏡で見た所では大きな不恰好な風呂敷包みの様な物である、勿論多少は泥に塗れて居るが、併し此の堀は上下とも流れ河に通じて居て水門こそ毀れて居れど常に水が流れ替わって居る故、底も幾分か清い、世間に有りふれた、水の替わらぬ溷泥の様な、衛生の害になる堀とは少し違う、引き上げた品が泥に汚れて居るとは云え、其の正体を見分け難い程ではない。何でも風呂敷包みだ、爾まで古くない風呂敷包みだ、サテ中の品物は何であろう。巡査の船へ引き揚げると探偵の舟も遽てて其の所へ漕ぎ附け探偵が何か差し図して居る。
其のうちにヤットの事で網から其の品物を取り脱して船の中へ入れたが、オヤオヤ不恰好な其の包みの一方から何か長い物が突き出て居る、何であろう、何であろうと、余は双眼鏡の玉を拭いて見直したが、何だか人間の足らしい、泥の附いた合間々々が青白く見えて居る所は何うも女の足らしい、扨は叔父や高輪田などの見込みが当たって、全くお浦が死骸と為って水底に沈んで居た