Japanische Klassiker mit Furigana
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ゆうれいとう
幽霊塔
黒岩 涙香
Lesen Sie 幽霊塔 (ゆうれいとう) von 黒岩 涙香 (くろいわるいこう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 266.479 Zeichen · 532 Bildschirme
声で「是が何で浦原嬢の死骸でない事は有りません、無事で居たなら今頃は私の妻ですのに」と云い、涙をハラハラと滴して更にお浦の死骸に蹙み附き「誰に此の様な目に遭わされました、浦子さん、浦子さん、此の敵は必ず高輪田長三が打ちますから」と誓う様に云うたけれど首のない者が返事する筈もない。
余の叔父は最早此の有様を見ては能う居ぬと思ったか何時の間にか居なくなって了った、探偵は猶独語を続けて「併し斯う意外な事柄が現われると大いに探偵が仕易くなる、一つも捕え所がなくては何の思案の加え様もないが、兎に角死骸――而も首のない死骸が出ては是程明白の手掛かりはないのだから、爾だ、探偵の面白みは減ずるかも知れぬが成功の見込みは増して来る、高輪田さん千円の懸賞は遠からず私が頂きますよ」高輪田は夢中の様だ「千円が二千円でも宜しい。早く下手人を探して下さい、早く早く」と泣き声でせがんで居る、探偵は益々落ち着いて「斯う成れば最う此の土地で探すよりも倫敦で探す方が早や分りだ」と、独語にしては、高過ぎる程の声で云うた。
此の土地の犯罪を倫敦で捜すとは余り飛び離れた