Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ゆうれいとう
幽霊塔
黒岩 涙香
Lesen Sie 幽霊塔 (ゆうれいとう) von 黒岩 涙香 (くろいわるいこう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 266.479 Zeichen · 532 Bildschirme
と呟きつつ往生する様子であるが、今度は婆の声で「甚蔵や、甚蔵や、今度は大層旨く穴が掘れたよ。段々慣れて来る者だから次第に医学士の手際が好く成ってサ」穴川「エエ、其の様な余計な事を云うに及ばぬ」
叱り附ける声で、婆も黙って了った。余も此の時、器だけを残して丁度食事を終ったが、是等の有様に依り熟々感じた。成るほど秀子が、毒蜘蛛が網を張って居て、人を捕えて逃がさぬ様に話したのは茲の事だ、毒蜘蛛と云ったのは全く言葉の上の比喩で有ったけれど、学士と云い博士と云い、爾して博士の母までも全くの毒蜘蛛だ。秀子も一度は此の網に掛ったに違いない、イヤ今以て未だ其の網から脱け得ては居ないのだ、それを脱け得させて遣るのが余が目的だ。余とても同じ網に掛ったけれど、幸い何うやら斯うやら脱けて出られ相に成った。今まで脱け得ずして毒蜘蛛の餌食と為って果てた者は幾人であろう。死骸を埋める穴を掘るのに慣れて、医学士の手際が上ったなどとは、唯短い言葉だけれど、能く思えば実に千万無量の恐ろしさが籠って居る、其の代り余が脱け出たなら此の毒蜘蛛の巣窟に大掃除を施さずには置かぬ、これから愈々其の談判に取り掛かる