Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ゆうれいとう

幽霊塔

黒岩 涙香

Lesen Sie 幽霊塔 (ゆうれいとう) von 黒岩 涙香 (くろいわるいこう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 266.479 Zeichen · 532 Bildschirme

Aozora Bunko

第七十九回 一点の望み

積りです、秀子の髪の色を御覧なさい。全く昔の女神と同じ事です、夏子の重い色より幾倍も優って居ます、尤も夏子の丸顔には重い色が似合いますけれど、軽く行かねば神仙的の高尚な美しさがありません、夫ならば扨、髪の色は何うして変る、之は世間の婦人達が生涯気を揉んで研究して居る所です、仲々婦人達には分りません、けれど此のポール・レペルに取っては極く極く容易な問題です、髪の性質を変ずる丈でも近頃は毎日一人以上の貴婦人客が尋ねて来ます」

第七十九回 一点の望み

先生は語を継いで「通例髪の毛の色を直すには染料を用います、けれど染めて直すのは誰にでも出来る事、学者を以て自ら居る私の様な者が研究すれば恥になります、髪の延びるに従って幾度も染め直さねばならぬ様な方法は技術ではありません、学術的とはいわれません、私の方法は、或る薬剤の注射により、髪の根にある色素という奴を変性させるのです、根本的の手段です、一旦色素が変性すれば幾度髪の毛が生え替えても又幾等長く延びて来ても其の色は一つです、一度直せば生涯再び手を入れるに及びません、いわば先ず造化の仕事で人間業ではないと云っても好い