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Japanische Klassiker mit Furigana

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ゆうれいとう

幽霊塔

黒岩 涙香

Lesen Sie 幽霊塔 (ゆうれいとう) von 黒岩 涙香 (くろいわるいこう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 266.479 Zeichen · 532 Bildschirme

Aozora Bunko

余は止むを得ず「多分舞踏場に誰かと踊って居るのでしょう」お浦は思い出した様に「ドレ私も舞踏しましょう、サア高輪田さん」と云って、高輪田を引き立てる様にして舞踏室の方へ行こうとする、此の時丁度塔の上の時計が、一種無類の音を発して時の数を打ち始めた、何故だか知らぬけれど、高輪田は、此の音に、震い上る程に驚き、歩み掛けた足をも止め「ア十二時か知らん」と殆ど我知らずの様に呟いて其の数を指で算え始めた、十二時が何故恐ろしいか、彼の顔は全く色を失い、幽霊にでも出会ったと云う様に戦いて居る、頓て時計は十一だけ打って止んだ「アア十一時か」と彼はホッと安心の息を吐き、初めて自分の異様な振舞いに気が附いた様子で「此の時計は巻き方に秘密が有るとの事で、養母お紺が生存中は誰にも巻かせませんでした。此の音を聞くと其の頃のことを思い出して、私は何だか神経が昂ぶります」と云うた、併し此の言い開き丈では何故特に十二時を恐れて、十一時と知って安心したかを証明するに足らぬ、お浦は気にも留めずに振り向いて「少し舞踏でもすれば直ぐに神経は強くなりますよ、サア行きましょう」