Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 58.758 Zeichen · 118 Bildschirme
命令法の練習であったとは情けなし。
起きぬけから、ケンカをし、自分泣き、Yも涙をこぼした。Y、自分がYとの生活に倦怠を感じて居ると思って居る。ずっと思って居る。それ故、自分の一寸した憎まれ口がひどく気にさわり、彼女の愛ではない、何かにさわり、直ぐそうさわること自分に反射して不快になる。――そういう心理的原因だ。Yのその気持、自分に責任なしとは云えない。倦怠はして居ない。然し落付かない。馴れないで落付かないのではなく――二人夜も昼も出るも入るも一緒なのや、彼女を知りすぎてしまった点や何かで――フレッシュでなく、彼女の顔を見て自分の内に新鮮なもの生ぜず、自分それを感じ、Yそれを感じる。
〔欄外に〕
泣いた顔を洗ってベゲテリアン食堂へ行き、宿へ一寸かえってから、クレムリンの方へYずんずんゆく。アレキサンドロフスキーかと思ったら電車にのった。ずんずん又行く、降りるとゾーパルク〔動物園〕と書いてある。
「おや、動物園じゃあないの」
「ここへ来たのさ」
自分よろこぶ。白熊、ラクダや驢馬の橇、オーケストラ吹奏楽器□□
人間、悪くなると、心のゆるむことの早いのを感じ自分悲しみを感じた。