Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 58.758 Zeichen · 118 Bildschirme
二月二十二日
三月二日
いろいろのコレクションうんとあり、妻君は日本で踊のケイコをしたことがあり、そのとき見せて貰った写真帖に、橘いさ子の兄妹が夫妻を招いた写真があった。
Y、案外に驚いたらしく見えた。
二月二十二日(水曜)モローズ
鞣の手套を(Yに御誕生日に貰った)はめて居ると手がかじかんで覚えがなくなる。まして自分のカフスが短いからつめたいことお話にならず。
朝仕事をしてから、ベゲテリアンへゆき、それからエフゲーニア・ミハイロブナのところへ出かける。
モスクワで、一人、知らぬところへゆく始めてなり。何しろ、電車の窓がすっかり凍ってしまって居るから、どこがどこか分からず、かえりは混むし、気を揉んでくたびれた。
ツルゲーネフの「初恋」を読み始めた。彼女、家に居てもやっぱりがたがたと落付かず、又落つく椅子や机がないのだが。
三月二日(金曜)
今日からビクトーリア・ゲンリホヴナの稽古始る。今までとは違っていい心持。
Y、赤いチューリップの花を買って来た。
美しい。二本あって、互に頭をよせ合い、葉は、腕を腰に当てて居るような形に巻いて居る。二人の若い女が、腕を組んで笑って居るようなり。