Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 58.758 Zeichen · 118 Bildschirme

Aozora Bunko

十月二十三日

父、失職、母病床、子供が居る、食うに生えず、生きる道なきを感じ、首をくくった男とは比較にならぬ死なり。負けて死んだ哀れな男(これは)勝とうとして、ぶつかってバクハツしたテロリスト英男。

○彼の心のきよさ、自分にうつって居て、青山墓地のごたごたの内に埋めたというのは不足なり。かえったら、多磨墓地の閑静な、からりとしたところに、彼の姿のような墓を考えて(意識をもって終った彼を表すような)花を植えてやりたいと思う。

○自分が二十一のときAと一緒になった。英男は二十一でフッ飛んでしまった。人生に対する二人の態度の違い。

〔欄外に〕

朝、部屋の戸をたたく人あり、見ると、吉屋信子さん友達、京都の医学博士と三人、パクの案内で来た。

大使館へ行って田中さんに挨拶しようとしたら廊下で会ってしまった。

○夜、五時すぎ、信子女史をステーションに送る。パクから変なことを聞かされ、印象が混乱して居るまま、ウェストミンスターをYにやって立った。

十月二十三日(火曜)

朝Kのところへエイゼンシュテインが来る、会う、心持よい男だ。たっぷりして、暖かで、楽で、大きい仕事の出来る骨格を感ず。