Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 79.482 Zeichen · 160 Bildschirme
見なれぬ字だ。開けると、夫板倉鼎今暁六時死去いたしましたから云々。自分愕いてその速達を握りしめた。丁度Fが鍵を中へしめ込んだまま出て来てしまって、私の方のカギでも開かぬ。
汗をかき、コンセルジェ〔受付〕を呼び、大さわぎをやったので、三十分もごたつき、十一時やっとタクシーでドュトウ〔通りの名〕の家へ行った。
ロンドンから十八日にかえって以来、行こう行こうと思って居て行かれなかったのだから自分の心持、実に不意打ちのおどろきだ。暗い入口を、いよいよ暗くして数人の男の人が立って居る。
「ああ中條さんでいらっしゃいますか」
顔の平ったい、眉と眼との距離のある人がそう挨拶した。
「すみ子さんは?」
すみ子さんが出て来た。やつれて、赤ちゃんの葬式のとき着て居た黒服を着て。――歯で死んだのだそうだ。
隣室へ行って bed の上にルバシカのようなものを着て少し歯を出し、下頬に紫色のあざをこしらえて死んで居る板倉さんの顔を見たらあわれで涙が出た。
澄子さん、これだけの不幸に会ってもちっともセンチメンタルにもならず、自分の不幸を強調もせず、実に素直な感じで自分つよく打たれた。