Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 79.482 Zeichen · 160 Bildschirme

Aozora Bunko

九日

五日、六日の夜二人で家までかえる途中、せんちなことを云うようになった。その圧力がかかって来てやり切れぬ。又金曜日はこっちも感染した。

芝居から出かけて、歩くうち、Taxi にのっかって来るうち、工合がかわって、降りてから二時間もぐずついてしまった。

嵐。嵐。

九日 土

晴れたよい天気だ。

この頃は大抵一日おきにはれたり曇ったりする。散歩。家。

Private suhren をよみ、いろいろ考える。

○自分が、頭がちに惚れたときはいい心持だな。あつくなって、後光がさして、賢くなって、ええ、一つ仕事してやれという気になる。

惚れられて感染したのはいい心持でない。こっちから後光がさし出さぬ。一種意気消沈してしまう。惚れる方がすきだな。惚れられるより惚れる方がすきだな。惚れられて、それに感染してしまったら、それを早く腹の中にしまうだけになることだ。

感情と官能との分裂があるからいけぬ。惚れられは。惚れたときこの分裂はない。よい心持だ。

十日 日

朝平さんのところへ出かけて行ったら、食事して居た。一寸家へやすみ、二人とも金なし故 St. Denis へは行かれぬ。