Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 79.482 Zeichen · 160 Bildschirme
そして、今も自分のところにあるセセッション風の緑色花壺をいくらか――二円前後で買った。
Y、七時から川谷さんのところで支那料理、自分はこの狭く雑然とし、驚くべく充実した室に居のこり。
Y、今日
――君がかえって来たら生活が死んでしまった、と云う。笑った。Y、私が病院に居ると、毎日来なければならないオブリゲーションがあっても自分の意志からだという感じで自由。この驚歎すべき壁と壁のすき間の雑居では、例えば一寸戸をあけたい、それにも bed と三寸しか間のない床には安楽椅子にかけた私の脚があるから
――立って
と云わなければならぬ。風向きのよいときは
フスタワイ、ラボーチイ!〔立て、労働者よ!〕
工合のわるいときは、
――立て!
だから何だか窮屈なのだ。だが、Y、この頃一人で暮したいらしい。自分日本へかえったら本当に別々に暮してもよいと思う。
自分も三ヵ月の病院暮しで独りで生活することをならった。これはいいことだ。二人で暮せないと暮せぬ、これは互に不自由だ。こんど独りで両方が暮したくなったとき、ケンカわかれというようなことになるおそれがある。間に一人ずつで暮すことよい。