Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 61.953 Zeichen · 124 Bildschirme
十二月十八日
十二月十九日
結婚したて、永年共棲した人がどうして其那ことが出来るかと思うだろうが、永年棲んで見ると、却って何故そうなるか分るのではないだろうか。又一つ、自分には女性を支配する或運命の鍵が見出せたような気がする。
十二月十八日(日曜)
お百合さんの 否、慎一さんから云って、彼女との結婚を望んだのだそうだ。
関さん曰く「男の人で相当な年になって居るのに独りなのは、きっと何かあるのよ。」
熱が低いのに落ちない。心持わるし。
十二月十九日(月曜)晴 寒
顔を洗って居ると誰か話声がする。来て見ると、おばあさまがいらっしゃる。あまり長く工合が悪いと云うので、見舞に来て下さったのだそうだ。柿を二つ出しなさる。愛らし。
種々昼餐を一緒に食べながらお話しなさる。
会田さんがもう国にかえりたいと云うこと、
初が忘れん棒だと云うこと、
母が何かで怒ったと云うこと、こと、こと。
先達、隠居所に行き、スエ子にやる赤い布を出すのに戸棚をあけたら、小さいボウル箱を立てて中に小川さんのらしい写真をかざってあるのを見、自分は何んとも云えない心持がした。種々虚栄心もあり、方針もあいまいで、母の云われるような競争心もないことはないのだろうが、そう云う内心は誰からも包んで、彼女の生活を他人の同情によってのみつないで居るかと思うと気の毒に堪えない。