Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 61.953 Zeichen · 124 Bildschirme
十二月三十日
母と我々と両方に対して苦しい心持を持たれるのだ。無理もなくお気の毒に思う。確に父上のような態度で生活したら誰とでも調和し和合して行けるだろう。程度の低いものにも分るだけの方法や、苦しめまい心配をする丈、愛を広くしろと云われる、然し、これも至難なことだ。そのプリンシプルで生活したら父上とまるで異わない一生を見出すに過ぎなかろう。
日常の幸福さ、たのしさ、陽気。父母をすてる、と云うようなことは云うべくして行われ難いこと、それ丈、一方から云うと、その苦に堪える必要があるのではないか。父母から見ると、Aのために自分達をネグレクトされると思い、Aの方から見ると、自分を完愛するために彼等を拒けると云う自惚を起させるかと思うと苦しくなる。
自分は、どちらのためでもないのだ。
十二月三十日(金曜)
到頭待ちに待って居た机が出来て来る。案外によくうれしい心持がした。只、部屋が一つほかないので――客間も勉強部屋も一つなので、ひとがすぐ我々の新しく殖える家具を認めることだ。何となくこそばゆいような心持がする。
夜国男さんが来、紅茶などをのむ。
十二月三十一日(土曜)晴
朝早めに起き、二人で三越に行き正月の菓子や吉田さんの処へ持って行くものを買う。