Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 61.953 Zeichen · 124 Bildschirme
一月四日
親は、自分の子並、自分の名声のために、或場合、種々の冒険的事業をさせる決心をし得る、然し、伯母とか何とかいう位地に成ると、自分の家族制度的の感情から「私の生きて居るうちはさせられない」等と云うのだ。母の老いたことを思う。彼女は、私を愛するが故に、Aの愛をいつも私の其よりも軽少だと思って居る。
〔欄外に〕昨夜自分は非常に亢奮してサムガアーし、眠れなくなり、今日疲れを感じる。
一月四日(火曜)
昨日有尾氏の借家を見た。間取りは悪からず。かえってAに相談したが、あまり近すぎて駄目だろうということ、つまり先の夏のように、いつも二人の間にさしはさまるものがあるのはいやだというのである。自分も、其点では同感である。然し、自分が傍へ来ると思ってよろこんだ母を思うと気の毒に成る。愛の強い母と良人とは娘、妻、に対して、同じような独専慾を持つ。其ために娘は苦しむ。
雨催いのはっきりしない日である。Aは歯が痛むそうだし、自分は頭の工合が依然としてよろしくない、啓明会の本のキャタログの価を見ようとして、丸善へ行く、其はなく、自分が Gals-worthy:“Tatter Demalion”と Winston Churchill の“A Far Country”とを買って来る。