Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 61.953 Zeichen · 124 Bildschirme

Aozora Bunko

五月十一日

その時、外語卒業でウラジオに行き、ロシアの種々なことを知って居る人に会い、宿に行き話をしてきたと云う。

大いに好奇心をそそられ、呼ぼうかとフト思った。が、何だか相手を信頼されない心持と、自分が自惚れて――つまり自分が斯う云う仕事をして居ると知ったら、一層好意のみを以て亢奮して快く話して呉れるに違いないといい気に成った気がしそうで、やめにした。どうしようかどうしようかと思って庭を眺め、到頭決心してやめようと云い、云い切ると一層その決心がよいものだと云うことが感じられた。いい気になると恐ろしい。

五月十一日(水曜)

体格、これは、「僕は少しバネのかえりが悪いから」と云って置いてまぬかれるのだそうだ。

夜、非常に淋しがり、笹川の露子氏と結婚したいことを告げた。

女性は優しく弱い、其故男が女を想って居る時は、決して平常より強くしっかりなれないのではないか。自分はきっとそうだと思うと云う。

自分に顧みて彼に真理があると思わざるを得ない。然し露子氏のことでは自分は何とも云われない心持がした。十六だと云う。

何だか、あとで十六の娘はひのえうまだときいて、妙な心持がしてしかたがなかった。