Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 61.953 Zeichen · 124 Bildschirme

Aozora Bunko

五月十二日

五月十四日

五月十七日

あの人が結婚したら死にそうに思われる心持が、どうぞ予言にならないように。

五月十二日(木曜)

昨夜、非常に亢奮して、「露ちゃん、露ちゃん、ああ僕苦しいな。苦しいな」と云ったのなどは何にも知らないらしい。

私が、十六七の頃、ああ云う興奮のとき、誰かが傍に居たら、矢張り夢中だったと認めるだろうか。自分には記憶があったと思う。彼には全然ないらしい。只淋しかったと云うほか。

露子氏とのこと、自分はどう云う方法をとるべきだか? 彼が、ああ云う不具になり精力のないのは、私を助ける為に雪漬りに母上がなられたためではないだろうか。

益※(二の字点、1-2-22)どうにでもよいとは思えなくなる。

五月十四日(土曜)

此方に来て以来、自分の情慾に対する意識が影をひそめた。

それに対する拘泥がなくなった。

それ丈、精神的均斉がとれたことを意味する。

良人と居る時何故そうでないか。

自分の肉感性、敏感。

男っ気のない生活で仕事が出来るのは、それ丈強い肉感性を意味する。

五月十七日(火曜)

もうセルの時候になる。Aのために、おかあさまがかって下さったのは、去年でもう滅茶滅茶なので、一枚二十円のを云いつけて買い、会田さんに縫って貰う。