Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 61.953 Zeichen · 124 Bildschirme

Aozora Bunko

九月二十一日

雨の降った揚句、空が雨雲と碧空と混りあってむらむらして居るような時などは、ゆれるひばの葉ごしに、林間にでも居るような爽やかな太陽のゆれを紙面に感じさえする。

○くもり硝子をあけると、小鳥の籠のこまかいあみ目を通して、濡れた黒塀とその前に植た青々した若木とが美しくさえずる小鳥とともに図案のように見える。かごは4尺×2尺天井は丸。

九月二十一日(水曜)

「降誕祭の脚本」を書くことにした。正月号、『太陽』のため。

その材料は、まだなかなかそろわない。何にしろ、精神病学ももう少し勉強しなければならず、アメリカの刑法も知らなければならないから。丸善へそのために行くと、思いがけず高垣さんに会い、カフェユーロップでコーヒーをのみ乍ら、その話――主人公、石田昇さんの話が出、いろいろ参考になることを教えて下さった。Aにはああ云うインテレクチュアルな、私を、より広く深くするような力はない。其がつくづくなさけなく思われて来た。

自分で丈、広く求め、深くさぐって行くほか仕方がないとつくづく思われて来た。それを悦ばないほどのAではないだろう。

“Our Prison System”と“The Prison & The Prisoner”を買って来る。