Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 61.953 Zeichen · 124 Bildschirme

Aozora Bunko

一月十一日

一月十二日

旺んな生活慾を持った人は、ああ云う人生の見方では一日も安んじては居られないだろう。もっと大胆に、もっと強く、もっと切実に生活を見なければいけない。

一月十一日(火曜)

「黄銅時代」(二)終り(三)の半迄。

今日は思いがけない事のあった日だ。Aが明治からのかえりに電車に跳ねとばされたと云ってまるで泥鼠のように成って帰って来た。始め自分は何だか訳が分らなかった程驚いた。明治で誰かに会い、其人が面会したいと云うので日をきめ、其人のことを考えながら、あとで考えると、何を考えて居たのだか分らないが、ひどく熱中して考え乍ら、電車道を歩いて居た処を後からすくわれて夢中でころがりとび起きてから始めて、電車につきとばされたのを知ったのだそうだ。危い! アクシデントはそう云う妙な、アブセントマインドの時に起るのだ。何にしろ泥になり、あっちこっち少し痛い位ですんだのは大きな感謝である。そう云うアクシデントで即死をする場合、何も死についても意識はないと云うことが確になった。Aは「ペルシア文学近世史」浄書に着手(以下十一日分)

一月十二日(水曜)

松屋に行き原稿を買い、しゅうぼつも取って来る。