Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 61.953 Zeichen · 124 Bildschirme
十月三十一日
十一月一日
只、彼等が私共に対して冷淡であると云うのではなく、結婚した日などと云うものは、日本の従来の方法では、毫も彼等自身、衣服を改めて悦ぶような気を起させないものであったのだろう。
朝、思いがけず土田さんが一寸来た。
夜、Aがおなかを悪くし、お風呂、ゆたんぷであたため、そのために散歩にも出なかった。
もう冬枯れが近づき、庭に桐の葉、ひばの茶色にかさかさした粉のような葉等多く落ちる。
十一月一日(火曜)
岩波氏より「ペルシア文学史」出版のため。
三日に会う(A)やくそく
晴れて、爽やかなる日。読後感のつづきを書き、三日休んだので工合が悪いのを感じる。
「傾く日」を書く。林町のことを思い、心しずむ。
夜散歩に出、例によって肴町まで一まわりして来る。
近頃、自分は書籍の所有に対して一つ異った心持を持つようになった。芥川氏などとは違て、自分のよむ本は、大体図書館にでも行けば間に合うものだ。つまらない。一度よんでもう五年も手にふれないようなチープ・ノーベルスを沢山買い、並べ、火事の心配や、場所のせまさやをかこつのは、実に可笑しい。参考になり、なくてはならないもののほか、やたらには買うまい、と云う考なのである。