Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 61.953 Zeichen · 124 Bildschirme
十一月四日
十一月五日
十一月四日(金曜)晴 寒 風強く、青桐の茶色の葉、庭を埋む。
朝五時頃、夜あけ前の、とけたような闇、傾いたように見える低い空に、星が素晴らしく大きくうるみ輝やいて居たのを見る。又ね、十時頃、おばあさまの声で起きる。十九日の八十のお祝のため、私に百円下さり、裾模様を作るようにと云って来て下さったのだ。然し自分は、失礼にならない丈の着物があるのに似合うかどうか分らないのを新に作るよりは椅子卓子が欲しい。いろいろ心配して云われ林町へ来い来いせがまれるので、行く気になり、空気の軽い心持よい吉祥寺の中をぬけて行く。母、台所で、開成山から来た柿を見て居られ、感に迫ったような表情をされた。親子は不思議なものだ。忽ち平常に近い親しみを感じる。さほど嬉しいとは表わされないが、心では一種の安心を得たように見え、自分も行って悪かったとは思わない。もう一歩とけ合えないものか。着物は、母のが間に合い、金の方ではファーニチュアを買うことにする。
十一月五日(土曜)晴
昨日、『婦人公論』の、妙にぞんざいな婦人記者が来、十日迄に昨今頻出する家出事件についてどう思うかと云う十枚内外のを是非、来年の二三月頃に短篇小説を一つとたのんで行った。