Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 61.953 Zeichen · 124 Bildschirme
十一月十日
十一月十一日
岸田氏の作品を見、白樺の装幀によって持たされた反感と醜の感じを失う。それを悦ぶ。中根駒十郎氏(新潮)より来、来春二三月頃出版のことに話す。深く考えて見ると、自分のようなものでも、本屋へ手紙一本で用が通じ、意を通せるのを不思議に、寧ろありがたいことと思う。
十一月十日(木曜)晴 かなり暖し。
昨夜の夕刊に、盛岡、会津方面に雪の降ったことを見る。
赤坂溜池の錦水で Mr. & Mrs. Warden をまねく。参会者、父上、鶴見氏夫妻、藤原俊雄、新海竹太郎、自分等、黒沢墨山と云う席絵を書く人、長野宇平治。
鶴見氏が、ひどく変って居たのに驚かされた。
席画を書いたおじいさんは、七十九歳、三十五年撃剣をし、後画をかいたと云う。酒を三十五歳まで呑みぬけ、或夜、焼酎をさんざんのんで、黄色いたん汁を一升近くはいて、すっかり酒きらいになったよし。
十一月十一日(金曜)
『婦人公論』に、読後感を送り、日当ぼっこをして居乍ら、小春日和を書く。
「行人」を手にし、ついつられてすっかりよみ進めた。自分の今まで知らなかった夏目氏が姿を現して来るような心持がせられる。
「猫」はうるさい。