Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

しんしゅうてんまきょう

神州天馬侠

吉川 英治

Lesen Sie 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 511.765 Zeichen · 1011 Bildschirme

Aozora Bunko

「はてな?」

と地中の闇を馳けながら、小頭の雁六は首をかしげた。

「妙だぞ、妙だぞ、いっこう上りになってこない、なんだかだんだん下る」

「いやそんなはずはない、こういううちに、しぜんと頂上のとりでの中にでるにちがいない」

と、伊部熊蔵はがえんぜない。ますます足を早めていった。

するといきなり眼の前に、ドウーッと真っ白なものが光った。青い光線がひえびえと流れこんできた。見るとそれは岸をあらう渓流である。岩をかんで銀屑をちらす飛沫である。

岩壁の一たんに、ふとい鉄環が打ちこんであり、環に一本の麻縄か結びつけてあった。で、その縄の端をながめやると、大きな丸太筏が三そう、水勢にもてあそばれてうかんでいる。

はてな? いよいよ、はてな? である。

熊蔵も雁六も、すこし道順がわからなくなってきた。まえには渓流、うしろは暗黒!

「ままよ。いくところまでいって見ろ。つぎには第四の間道があるだろう」

そう多寡をくくって、三そうの筏に飛びうつり、向こうへ渡ろうとしたのであるが、思いのほか水足がはやく、鉄環の縄をきるやいな――ザアッと筏は下流のほうへ押されてしまった。

そしてやっと、水勢のゆるい瀞へかかった時、向こう岸へはいあがって見ると、ああなんということだ!