Japanische Klassiker mit Furigana
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どうひょう
道標
宮本 百合子
Lesen Sie 道標 (どうひょう) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 846.457 Zeichen · 1672 Bildschirme
「大使でも公使でもないものが、公の金を湯水のようにつかって、ああいう景色のいいところであれだけの暮しをしていられるんだから、津田さんが、日本よりジェネ※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)がいいというわけさ。留守番ばかりさせられている奥さんが見たら、どんな気がしなさるだろうね」
しかし多計代の鬱憤には、微妙なニュアンスがひそんでいた。社会医学という専門から津田博士がジェネ※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)で暮しているように、万一泰造が、建築という専門から、同じところでああいう風に暮すとしたら、多計代はいまと同じ批評を、その生活に対してもつだろうか。
「民間人ていっても、たいしたものだ」
それを聴かないふりで薪のたいてある客室の煖炉の前で泰造は手帖を見ている。父と母との間に、くいちがった気持の流れがあることを伸子は感じるのだった。泰造がもっていない博士号のねうちや、いわゆる民間人が官僚機構にくいこんだとき、どういう工合にやれるものかという光景がジェネ※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)へ行った多計代の前に展開されたのだった。
どこか、いらいらした印象で、ジェネ※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)旅行が終ってから、佐々のみんなは、いそがしくなった。