Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
どうひょう
道標
宮本 百合子
Lesen Sie 道標 (どうひょう) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 846.457 Zeichen · 1672 Bildschirme
第三章
一
第三章
一
みつきのあいだに、そこの棚、あの隅とひろがっていたペレールでの生活をたたんで、佐々のうちの者たちは荷造りし、約束の日に家の持主であるやせぎすな中年夫人が来て、台帳とひき合わせながらアパルトマンに備えつけの家具、食器類、台所の鍋類までの引き合わせをした。紛失しているものはないか、新しく破損された箇処はないかを調べ、多計代が寝ていた寝室だけのこしてそのほかのすべての室の戸が順々にあけたてされた。
その朝になって、つや子がこわしたままになっている二つの朝食用のコーヒー茶碗が思い出された。それを思い出したのは、つや子でも多計代でもなく、泰造であった。伸子はおおいそぎでタクシーをひろって百貨店へかけつけ、家具しらべがはじまるまでにセーブル製の似よりの品を買って補充した。
多計代がもって帰るフランス人形のことでも悶着がおこった。つや子が欲しいと云って、黒と赤ふた色でカウ・ボーイのなりをした大きいフランス人形を伸子が買って来た。それを見て、多計代もほしいということになり、また伸子は百貨店へ出かけた。そして、母のために、優美だし清楚だとも思った羊飼い娘の人形をもとめて来た。