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Japanische Klassiker mit Furigana

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どうひょう

道標

宮本 百合子

Lesen Sie 道標 (どうひょう) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 846.457 Zeichen · 1672 Bildschirme

Aozora Bunko

東支鉄道問題で蒋介石政府を支援して、ソヴェト同盟との紛糾を長びかせているのは、中国のそとの帝国主義の国々であることは、パリにいてモスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)の外からそのいきさつを見ている伸子に、はっきりわかった。パリに「プラウダ」はなくても、事実は「リュマニテ」が語った。

多計代が、シベリア鉄道へのりつぐためにモスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)で過す十二時間を、藤原威夫のところで過した、ということは伸子の予想さえできなかったことだった。パリの生活で、伸子は、藤原威夫の存在をほとんど忘れていた。けれども、多計代は、モスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)、そこに藤原威夫がいる、と、その一つに焦点を合わせたようにして、彼と連絡したのだ。

伸子には母のやりかたがおそろしかった。多計代は、いつの間にモスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)の藤原威夫とそんなうちあわせをしていたのだろう。シベリア鉄道で帰るときめてから、多計代は、伸子に一緒に帰ろうとすすめなくなった。いろいろの手伝いはさせながら。伸子と自分たちとは、わけるように、わけるようにした。