Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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どうひょう

道標

宮本 百合子

Lesen Sie 道標 (どうひょう) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 846.457 Zeichen · 1672 Bildschirme

Aozora Bunko

それでも、伸子はやっぱり外出した。本棚で仕切られた部屋の、一つ一つの窓に向って、伸子は素子の身じろぎに気をくばり、素子は伸子の、揺れて不決定な考えの方向の変化に絶えず神経を働かせていることは、どちらにとってもたえにくかった。

伸子は、もとから出入りの賑やかな性分だった。子供らしい几帳面さで、ただいま、行ってまいります、ホテルのドアが玄関でもあるように快活に声をかけた。けれども、いま伸子は、心の奥に気をとられている人間の、うっかりした物静かさでドアを出入りした。自分でどこへ行くのかわからないような顔つきで、ゆっくりベレーをかぶり、机の上から赤いロシア皮の小銭入れをポケットへ入れただけで水色ブルーズ姿のまま、だまって出て幾時間も帰らなかった。

モスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)。モスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)。愛するモスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)。だが、わたしにわからない。伸子は、メーデーにいたモスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)河岸の公園へ行った。河に向った公園のリラの花房は、三分どおり開きはじめて白や紫紅色の豊かな花房のまわりに熊蜂がとんでいた。