Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

どうひょう

道標

宮本 百合子

Lesen Sie 道標 (どうひょう) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 846.457 Zeichen · 1672 Bildschirme

Aozora Bunko

文学においては「若い作家たちは輩出し、彼らは以前よりも多く、フランスにおいて出版されるよりも遙に多く出版され、読まれている」伸子は、ロマン・ロランのその文章で、デュアメルがソヴェト訪問をしたことも知ったのだった。そして、デュアメルがソヴェトの子供や青年たちの明るい生活の姿に心をうたれたと語ったということも。高踏的な詩人だと思っていたデュアメルが、心をうたれたのが、ソヴェトの子供や青年の生活であったということは、伸子にデュアメルという詩人への親しさを感じさせた。

伸子がそうして黙りこんでいるうちに、もう一度、その新聞の人がホテルへよって名刺を置いて行った。やっぱり伸子たちが外出していた間のことだった。伸子と素子とは、帰って来てうけとったその名刺を両方から眺めて、しばらくだまっていた。伸子が、

「ねえ、黙っているのも一つの表現でしょう」

と素子に云った。

「わたしやっぱり黙ってる」

そして、日が過ぎた。だが、いま素子の日曜日の歯痛で二人ながら途方にくれていると、伸子は、自分の云いだしたパリでの暮しかたが、へんくつすぎたようにも思われて来るのだった。そのとばちりをうけて素子が、よけいに長く苦しんでいなければならないのではないかと思えて。