Japanische Klassiker mit Furigana
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どうひょう
道標
宮本 百合子
Lesen Sie 道標 (どうひょう) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 846.457 Zeichen · 1672 Bildschirme
自分なりの生活を追っている、そういう人の住居らしかった。
ポリニャークは、同じようなおおざっぱさで、細君との間もはこんでいるらしかった。モスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)小劇場の娘役女優である細君は、ブロンドの捲毛をこめかみに垂れ、自分だけの世界をもっているように、しずかにそこにほほ笑んでいる。薄色の服をつけた優さがたの彼女の雰囲気には、今夜のテーブルの用意もした主婦らしいほてりがちっとも感じられなかった。それかと云って、作家である良人と並んで、芸術家らしく活溌にたのしもうとしている風情もなかった。彼女はただ一人の若い女優である妻にすぎないように見えた。この家の主人であるポリニャークの好みによって、選ばれ、主婦としてこの家に収められているというだけの――
ポリニャーク夫婦の感じは、伸子が語学の稽古に通っているマリア・グレゴーリエヴナの生活雰囲気とまるでちがっていた。マリア・グレゴーリエヴナの二つの頬っぺたは、びっくりするような最低音でものをいう背の高いノヴァミルスキーの頬っぺたと同様に、厳冬のつよい外気にやけて赤くなって居り、丸っこい鼻のさきの光りかたも夫婦は互に似ていた。