Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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どうひょう

道標

宮本 百合子

Lesen Sie 道標 (どうひょう) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 846.457 Zeichen · 1672 Bildschirme

Aozora Bunko

どこがそんなに面白いのか? 僕にはわからない」

「ム・ハ・トの観客は、伝統をもっていて特にああいうものがすきなんだ」

アレクサンドロフが穏和に説明した。

「そりゃ誰でもそう云っているよ。しかし、僕にはちっとも面白くない。それだから僕がソヴェト魂をもっていないとでも云うのかい?――アキヤマさん」

ウォツカの瓶とともに、ポリニャークは秋山にむいて云った。

「あなたは『トルビーン家の日々』を面白いと思いますか?」

「あれは、むずかしい劇です」

それだけロシア語で云って、あとは内海厚につたえさせた。

「特に外国人にはむずかしい劇です。心理的な題材ですからね。科白がわからないと理解しにくいです」

一九一七年の革命の当時、元貴族や富裕なインテリゲンツィアだった家庭に、たくさんの悲劇がおこった。一つの家庭のなかで年よりは反革命的にばかりものを考え行動するし、若い人々は革命的にならずにいられないために。或る家庭では、またその正反対がおこったために。「トルビーン家の日々」は、革命のうちに旧い富裕階級の家庭が刻々と崩壊してゆかなければならない苦しい歴史的な日々をテーマとしていた。