Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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どうひょう

道標

宮本 百合子

Lesen Sie 道標 (どうひょう) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 846.457 Zeichen · 1672 Bildschirme

Aozora Bunko

「――教養のある方と御一緒に棲めればしあわせです」

スプリングの上等なベッドを二つと、衣裳ダンスと勉強机その他はすぐ調えられるということだった。

「私には便宜がありますから……。それに時間で通う手伝いをたのんで居りますから、食事も、おのぞみならいたしますよ。白い肉か鶏でね――わたしも娘もデリケートな体質で白い肉しかたべられませんの……」

女主人がそう云ったとき、マリア・グレゴーリエヴナは、ひどく瞬きした。女主人が浮き浮きした声で喋れば喋るほど、素子は、もち前の声を一層低くして、

「で、これからこの室へ入れる家具っていうのは――、費用はあなたもちなんですか?」

タバコを出しかけながら面白がっている眼つきできいている。

「あら、――それは、あらためて御相談しなくちゃ」

素子は何くわぬ風で、外国人というロシア語をすべて男性で話しながら、

「モスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)に、室をさがしている外国人はどっさりいるんでしょう、こんないい室なら、家具を自分もちでも来る外国人があるだろうに……」

と、云った。女主人は、素子が外国人を男性で話したことには心づかなかった表情で、