Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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どうひょう

道標

宮本 百合子

Lesen Sie 道標 (どうひょう) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 846.457 Zeichen · 1672 Bildschirme

Aozora Bunko

伸子が保へその手紙を出して一週間ばかり立ったとき、おっかけて保からまた一枚のハガキが来た。それには、前のたよりと何の関係もなく、保の夏のプランが語られていた。僕はこの夏は一つ大いに愉快にやって見ようと思います。保としては珍しく、決断のこもった調子の文章であった。字はいつもながらの字で、大いにテニスをやり、自転車をのりまわし、ドライヴもしてと書いてあった。伸子は、そのハガキを手にとって読んだとき、何となし唐突なように感じなくもなかった。けれども、伸子が保から来たそのハガキをよんでいるモスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)は、もう夏だった。並木道の入口に、赤と桃色の派手な縞に塗ったアイスクリームの屋台店が出て、遊歩道には書籍市が出来た。日曜日には菩提樹の下で演奏される音楽が伸子たちの部屋へもきこえた。レーニングラードへ行こうとしてその支度にとりかかっていた伸子は、保の夏のプランというものも、ひとりでに自分がその中にいるモスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)の夏景色にあてはめて読みとった。

第三章

一

白夜の美しいのは六月のはじめと云われている。