Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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どうひょう

道標

宮本 百合子

Lesen Sie 道標 (どうひょう) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 846.457 Zeichen · 1672 Bildschirme

Aozora Bunko

「印度洋のはじまりまではずっとましだった。コロンボで仏牙寺見物のときなんか、僕はへばっていたのに、おっかさん、ひとりではりきって百マイル以上ドライヴしたりした」

「ナポリのときは、あれは特別だったのよ、お兄様」

小枝が半分は伸子にそのときの事情をきかせるように云った。

「ほら、あの日は午前中に佐伯さんのことがあったでしょう? お母様、たいへんだったんですもの」

船の上では、その前日、退屈まぎらしの仮装舞踊会が催された。そのとき酒井という若い夫人がボーイ・スカウトに仮装して好評だった。ナポリへ着く日の午前ちゅう、映画をとるからというので、多計代をこめた数人の夫人たちが下甲板に招待された。小枝もおともで行ってみると、酒井夫人がきのうのボーイ・スカウトの仮装で出て来ていて、その夫人を中心に、イギリスへゆくために乗船しているボーイ・スカウトたちをフィルムにおさめるのだった。多計代その他の夫人たちは、その見物にかりだされたのだった。ボーイ・スカウトの指導者として来ている佐伯というひとは、甲板にあつまった見物人たちの前でスカウトのボーイたちに向って、君たち、よく見たまえ。