Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(七)平次女難
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(七)平次女難 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.696 Zeichen · 310 Bildschirme
とあらゆる探索をしましたが、不思議なことに三人の行方が一向判らないばかりでなく、その行方不明になった足取りも、まるで見当が付かないのです。
これだけの事は、銭形の平次も聞き知っておりましたが、改めて関係者の口から聞くと、なるほど事件の裏には濃厚な犯罪の匂いがありそうです。
「私はその三番目のお嬢様のお伴をして、御親類のところへ参りましたが、行方不明になったと言って、今さら『福屋』へ帰る面目もございません。まる一昼夜、心当りを探し抜いた挙句、思案に余って両国から、フラフラと入水しようとしたのでございます」
忠実そうな老爺が、話しおわってとうとうポロポロと泣き出してしまいました。
「なるほど、話を聞けば尤もだが、お前さんが死んだところで、娘御が帰って来るわけのものじゃあるめえ」
「へえ――」
「よしッ。俺が一番乗出してやろう。それだけの業をするのは、どうせ並大抵の人間じゃあるまいから、骨が折れても張合があるというものだろう。お前さんは知らん顔をして帰って、内の様子を俺のところまで知らせちゃくれまいか」
「親分が乗出して下さりゃ千人力で、有難うございます」
銭形の平次は人を助けたばかりに、とうとうこの難事件の真っ只中に飛込んで行くことになってしまいました。