Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(七)平次女難

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(七)平次女難 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.696 Zeichen · 310 Bildschirme

Aozora Bunko

八

「あっしだって食いませんよ」

「我慢しな」

平次は風呂敷に包んだ脇差を小脇にフラリと外へ出ました。

八

その後へやって来たのは三輪の万七とお神楽の清吉でした。

平次がやったと同じような探索をして、一度門口へ出ましたが、思い直したように取って返すと、支配人の民五郎に縄を打って引立てます。

「八五郎兄哥、念のために言っておくがネ、これだけ証拠の揃った犯人を、平次親分がなぜ挙げなかったんだ。後で縄張がどうのこうのと言わないことだぜ」

万七は冷たい言葉を浴びせると、ガラッ八を尻目に野次馬の群がる中を、腰縄を打った民五郎を追っ立てて八丁堀へ引揚げるのでした。

吟味与力の笹野新三郎は、その時ちょうど平次と話し込んでおりました。

「万七が越後屋の支配人を縛って参りました」

取次がそう言うと、

「何、万七が? ――とにかく庭へ廻せ」

その声を聞くと万七は、待ってたと言わぬばかりの顔を縁側へ出しました。

「旦那様、平次から御聞きでございましょう。越後屋の主人を殺し、手代に深傷を負わせた、支配人民五郎を挙げて参りました。浅草で編笠乞食の弥三郎を毒害したのも、こやつの仕業でございます」